試験内容は全級、理論(秘書の資質・職務知識・一般知識)+実技(マナー・接偶・技能)に分けられており、その一つ一つの正解率が60%を超えると合格となります。2級、3級はマークシートが9割、記述問題が1割になります。準1級はマークシートが5割、記述問題が5割。1級はすべて記述と級があがるごとに難しくなります(当たり前ですが・・・)。また、マークシートもいわゆる「引っ掛け問題」が多いために準1級よりむしろ2級のほうが難しい・・・という問題もたまに見かけるので、油断は禁物です。やはりちゃんと準備して受けるのが好ましいでしょう。 また、試験で5つの分野について解説をいたしますと、 【秘書の資質】・・・上司の身の回りを世話するにおいて、上司や上司の仕事を理解していかに気配り、適切な対応ができるかを問われます。 【職務知識】・・・秘書とは、上司がしなくてもいい仕事を行い、上司に本来の仕事に専念してもらうことも仕事のうちです。その仕事の上司がやるか、自分がヤッルかの線引きを適切に行えるかを問われます。 【一般知識】・・・その名の通り、会社とはもちろん、社会の一部ですので常識が問われます。秘書として、事務職として恥ずかしくのない程度の知識を持っているかを問われます。 【マナー・接偶】・・・オフィスで働く上で必要であるマナー、エチケット、言葉使い、話し方。それだけではなく電話、来客応対、上司への報告、交際の際の業務などが問われます。この点も問われることが秘書検定が有用であることの最もたるところであると思います。 【技能】・・・事務的な実務における技能が問われます。会議に関すること、ビジネス文書、スケジュール管理、名刺の整理などなど。 いかがですか。 以上が試験の概要です。ここまでの技能を習得することなど果てしなく感じ、秘書検定を諦めてしまう人も多いかもしれません。でも、ちょっと待ってください!この秘書検定を受ける人は誰でも最初は白紙の状態だったのです。それでも年々受かる人は多数いるのです。それはどうしてでしょうか・・・才能があったから? いいえ、そんなことはありません。みんな地道に勉強してこの資格を得るのです。そして、こんなにたくさんの技能を問われる秘書検定を取得しているということはこれらの業務を行えます、という証明でもあるのです。その資格を持っている人間と、そうでない人間。 会社が取るのはどちらの人間かは、少し考えていただければわかるかと思います。会社も新人を教育するのは教育費がかかります・・・では、その教育が必要ないという人間がいたら? つまり、秘書検定が有用なのはそのためです。この試験概要を見るとそれだけで果てしないようですが、取得しておくと、そのぶん「私はその教育が必要ない」と宣言しているようなことになるのです。
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