就職を考えている方なら、誰もが一度は「秘書検定」の名前を聞いたことがあると思います。が、実際どんな検定かをご存知でしょうか? 秘書検定とは「秘書」という仕事は、昔から「縁の下の力もち」と評されてきました。決して表には出ないけれど、仕事の陰には必ず「秘書」の存在がある。その「秘書」の仕事を勉強し、一定の基準で級に分けたものが「秘書検定」です。 内容は「お辞儀の仕方」「手紙の書き方」「文書の作り方」「スケジュールの組み方」、細かい物だと「名刺の受け取り方」「お茶の出し方」など、会社で必要な業務を全て習得できる様になっています。 検定の内容から、事務系の仕事を目指す方に人気があるようですが、「秘書検定」で学ぶ内容はどの分野の仕事でも必ず必要とされるものです。接客業でも販売業でも「お辞儀」はしますし、「文書」も書けば「スケジュール」も組まなくてはなりません。 「秘書検定」という名前にとらわれず、「会社で必要なことを身につけていく」ものだと考えて下さい。 会社で仕事をこなすのは、最初は誰でも不安です。「うまくやれるだろうか」「失敗しないいだろうか」、考えてしまうことはたくさんあると思います。 しかし「秘書検定」を取得することで、「自分は社会のマナーや常識をわきまえ、生かすことができる」という自信が湧いてくるはずです。 これから就職を考えている皆さんには心強い味方となるはずです。 あらゆる分野で生きる「秘書検定」「秘書検定」と言うと「秘書になる為の検定」と思われがちですが、実際は「社会のマナーや常識を身につける為の検定」です。 今、貴方が買い物に行くとします。同じ距離、値段、内装で二つのお店がある場合、「こっちで買いたい」と思う基準は何になりますか?店員さんの接客の善し悪しではないでしょうか。店に入ったときの挨拶、レジでの対応、表情、言葉の明るさ…どうせ買うなら「気持ちがいい」方で買い物をしたい。まさにそれが、企業の利益の有無に関わってくるのです。見ると心が明るくなる様な笑顔や、「自分は大切にされている」と感じさせる物腰、丁寧な応対をされて嬉しかった…そういう事が貴方にもあったはずです。人に「プラス」の印象を与えられる人材。企業が求めているのは、そういう「術」を持った人材です。「この人と仕事がしたい」「この人が言うならこの会社の話を聞いてみよう」…人にそう思わせる接客ができる人材は、企業にとってこの上ない「財産」です。つまり、人に「気持ちがいい」と思ってもらえる「接客術」は、どんな会社でも求められるという事です。 「秘書検定」は、社会生活を送る上で有益な「立ち居振る舞い」「マナー」「常識」「エチケット」を兼ね備えるための試験です。受かる事で、貴方には企業のイメージを向上させる力や、円滑に物事を勧める対人技術があるのだと認められます。
即戦力が求められる時代どんな企業でも必ずほしがる人材。それは即戦力になれる人材です。 長い不景気の中で、企業はどこもギリギリの人数で会社を運営しています。新人研修の期間は僅かで、それが終わるとすぐに戦力として部署に配属されるということも多いです。 そんな事情から、「経験者を優遇」する所も増えています。アルバイトの求人票を見て下さい。「経験者を優遇します」「経験により時給は変動します」という文字が驚くほど多く載っていると思います。それだけ、入社してすぐに戦力になる人材が求められているということです。 会社に入る前に、社会人としての基礎を身につけておくこと。それは貴方にとっても会社にとっても必要なことです。秘書検定では、全ての会社で生きるマナーや振る舞いを学ぶことができますので、この資格を取ることにより、「社会人としての基盤を持っている」ということを会社側にアピールできます。 取得して損はないです。是非取得してみて下さい。 「秘書検定」を取得した経験から私は短大に入学の際「秘書科」を専攻しましたので、そこで自動的に「秘書検定」を受けることになりました。三級と二級は筆記試験のみで合否が決まるので、私のように「秘書科」という専門の授業を専攻していなくても受けやすいと思います。「まずは三級合格」が最初の目標でしたが、三級の試験はいわゆる「引っ掛け問題」は少なかったように思います。教科書、または参考書を素直に読めば、三級合格はそれほど難しいものではありません。 ただ、二級になると難易度が増し、よく読まないと意味を間違えたり、捉え方が違ったりしてくる問題が出てきます。焦らず、問題を繰り返し読むことがミスの回避につながりますので、じっくり取りかかって下さい。実際、二級の試験に何度も落ちた知人がいますが、彼女が合格できなかった大きな理由は「ケアレスミス」です。何事にも言えることですが、「焦らないことが大事」です。 準一級以上は面接も試験に加わり、難易度は一層高くなります。しかしここで筆記の方だけでも受かっておけば、次回は面接試験のみになりますので、不安な方は次回を見越して受験されてもいいと思います。 級によっては併願もできますので、その時の自分の状態にあった方法で試験を受けて下さい。 勉強方法はそれぞれに合う方法があると思いますが、私の場合は「友人に問題を出してもらい、それに答える」というワンツーマン方式が一番良かったです。教科書だと覚えにくいことも、声に出して読むと頭に入ったりするものです。特に準一級以上に挑戦される方は、お友達に協力してもらって練習すると効率よく学習できると思います。 私が入ったのは販売業ですが、電話応対や接客などが比較的スムーズだったのは「秘書検定」で基礎を学んだからです。特に電話応対は、知識があるのと無いのとでは実践に大きな差があるので、秘書検定で学んでいたことが非常に役に立ちました。 思いもがけないところで役に立つ検定ですので、多くの方に取得をお勧めしたいです。 |